熱収縮チューブ(ヘラシュリンク)
●熱収縮チューブは、熱することにより、あらかじめ記憶された形状に収縮する形状記憶のプラスチック製チューブです。
●施工が簡単で、綺麗に仕上がります。また、耐久性が高く、メンテナンスが容易です。
●弊社では、様々なアプリケーションに対応する熱収縮チューブをご提供しています。
※ヘラシュリンク®(HelaShrink®)はヘラマンタイトンの登録商標です。
熱収縮チューブ(ヘラシュリンク)選定ガイド
熱収縮チューブ(ヘラシュリンク) の取り扱いについて
連続使用温度 |
●弊社の熱収縮チューブ(ヘラシュリンク)は、UL規格で規定されている老化条件などを参考に規定しています。連続使用温度についても、安全規格(UL、MIL規格など)に準拠し、対応する定格温度の中で最も高い温度を表示しています。 ●内面に接着剤層を設けた製品は、外装の材料特性温度で加熱されると、接着剤が溶融し、位置ずれを起こす場合も考えられるため、お客様にてご確認の上、ご使用ください。 |
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難燃グレード「VW-1」 |
●UL224規格及びCSA規格に規定される難燃グレードで、垂直難燃試験に合格する製品に対してのみ認定を受けることができる「VW-1」は、UL224規格に規定されております。「ワイヤー(WIRE)をチューブに挿入し、垂直(VERTICAL)に保持した状態で燃焼させた時、1分(1minute)以内に消炎すること」が要求されるために、この名称が付けられています。 ●難燃グレードとしてUL94規格の「V-0」に関するご質問を承ることがありますが、これは「成形品用樹脂材料」に関する規定で、シート上の試料で難燃性を評価するものであり、熱収縮チューブに関して適用されるものではありません。「VW-1」の試験に合格した製品は、UL94-V0 相当の難燃性と一般的に言われています。 |
収縮器具 |
①工業用ドライヤー(熱風機器):薄肉のチューブの収縮で、最も一般的に使われています。 ②オーブン:加熱炉よりも対流式オーブンが望ましく、大量の使用にはベルトコンベア・オーブンも使用されます 。 ③直火(ガストーチ):中肉及び厚肉のチューブの収縮には、火力調整機能つきの強力なガストーチでも作業が可能ですが、収縮させる過熱方法に熟練が必要であり、危険性も高いため、工業用ドライヤー(熱風機器)をお勧めいたします。 |
装着した熱収縮チューブの取り外し方法 | 一度、装着された熱収縮チューブは、一方の先端に 2~3cmの切れ込みを入れ、熱を加えると、チューブが縦方向に裂けて外すことができます。 |
保管時の注意 | 直射日光、暖房器具の付近、高温多湿の部屋などでの保管は避け、冷暗所(50℃以下)での保管をお勧めいたします。 |
切断時の注意 |
●熱収縮チューブを定尺に切断する際、傷ができると収縮する時に裂けやすくなりますのでご注意ください。できるだけ一工程でカットを行っていただくのが理想です。何度もハサミを入れますと、傷ができやすく、裂ける危険性があります。 ●切断の際は、横方向だけではなく縦方向にも収縮することを考慮して切断されることをお勧めいたします。 |
熱収縮作業時の注意 |
●熱収縮チューブを収縮させる際は、チューブ内へ空気の封入を防ぐため、チューブの真中から両端に向かって収縮させてください。特に、長いチューブや接着剤付きの熱収縮製品を熱風機器で収縮させる場合に有効です。 ●縦方向の収縮変化率が気になる場合は、チューブの両端の次に真中を収縮させると縦方向の収縮を少なくできますが、空気の封入に留意する必要があります。 ●熱収縮製品は、熱をかければかけるほど早く収縮しますが、弊社製品においては、収縮温度200℃~220℃前後が最適です。チューブの収縮状態をご確認いただきながら、収縮温度条件をご確認ください。 ●熱収縮作業時に使用する熱源で、火傷を負わないよう十分ご注意ください。 ●鋭い突起上で収縮させると、チューブが破れることがあります。 |
接着剤付きヘラシュリンクの耐水性試験について
接着剤付きヘラシュリンクについて、以下の耐水性試験を実施しました。
<試験方法>
以下の4つの環境暴露後、それぞれに①外観に異常がないこと、②耐電圧試験(油中):AC1.5kV×60秒で破壊がないこと、③絶縁抵抗(水中):100MΩ以上あることを確認しています。(A)120℃×24時間、(B)-30℃×24時間、(C)20℃水中×2週間、(D)温度サイクル(イ)[95℃水中×30分⇔-30℃×30分]×10回、(ロ)[20℃空気中×30分⇔-30℃×30分]×10回
製品名 |
試料型番 |
(A) |
(B) |
(C) |
(D) |
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(イ) |
(ロ) |
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TREDUX-HA47 |
TREDUX-HA47-33/8 |
合格 |
合格 |
合格 |
合格 |
合格 |
TREDUX-MA47 | TREDUX-MA47-40/12 | 合格 | 合格 | 合格 | 合格 | 合格 |
HIS-A | HIS-A-24/8-BK | 合格 | 合格 | 合格 | 合格 | 合格 |
TAN33 シリーズ |
TAN33-30-BK |
合格 |
合格 |
合格 |
合格 |
合格 |
TAN42 シリーズ |
TAN42-32-BK |
合格 |
合格 |
合格 |
合格 |
合格 |
<試験方法>
LED端子にHIS-A透明シリーズを被せて熱収縮させ、耐候性促進試験機に1年相当及び2年相当の環境暴露後、導電性液体中にLEDを浸漬し、3時間後短絡がないか点灯を確認する。
<試験結果>
製品名 |
1年相当環境暴露 |
2年相当環境暴露 | ||
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3時間浸漬後 |
3時間浸漬後 |
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HIS-A 透明シリーズ | LED点灯 |
LED点灯 |
●当サイト、あるいは弊社ホームページに記載されているデータ値や特徴に関しては、基本特性と代表値を記載したものとなり、個々の用途の安全性を保証するものではありません。ご使用に際しては、仕様や安全性など、必ずお客様ご自身で適合性評価をしていただきますようお願いいたします。
●接着剤付き熱収縮チューブの防滴性能に関しては、ご使用条件によって異なるため、使用条件に合わせた性能をお客様にて検証いただき、ご採用いただきますようお願いいたします。
●直射日光、暖房器具の付近、高温多湿の部屋などでの保管は避け、冷暗所(50℃以下)での保管をお勧めいたします。