インシュロックタイの樹脂吸水と強度

技術情報
インシュロックタイの樹脂吸水と強度

■ナイロン樹脂は吸水性が高い

 

表-1* 各樹脂の吸水率

材料名

吸水率(%)

66ナイロン樹脂 1.0~2.0
46ナイロン樹脂 1.5~2.5
ふっ素樹脂 0.0
ポリプロピレン >0.01
ポリアセタール 0.2~0.3

 

プラスチック材料の吸水性(吸湿性)は樹脂の種類によって本質的に違いがあり、ナイロン樹脂は吸水性が高く、ふっ素樹脂の場合は皆無に近いという特性があります(表-1)。

 

*:表-1はインシュロックタイに使用される代表的な樹脂をASTM D570の試験法によって、23℃の水中に24時間侵漬させた時の試験片重量変化を増加率(%)で示したものです。

図-1 インシュロックタイT18R・T30R(標準品)の各吸水率変化とループ引張強度

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ナイロン樹脂は吸水(吸湿)の量により、機械的強度や剛性が変化することを示した表が図-1です。

図-1はインシュロックタイT18RとT30R(66ナイロン樹脂製品)の絶乾状態から飽和吸水状態までのループ引張強度測定結果で、絶乾状態から約3.0%まで各吸水率が増加することによって強度は大きく低下します。

しかし、約3.0%から飽和吸水率までの各吸水率では強度の低下は少なく、緩やかになります。

 

一般的に外気によるナイロンの吸水率変化は2.5%〜4.0%(厳寒期や特殊な場所を除く)の範囲で変化します。

■ヘラマンタイトン工場内での吸水率の管理

インシュロックタイは、製造工程において製品に与える吸水率を管理し、外気吸水環境に近い状態で製品強度を設定しています。 これにより、インシュロックタイは製品柔軟性による結束作業のしやすさと初期強度(開封直後)、及び結束後の製品強度安定性に優れています。

 

■吸水率低下によるインシュロックタイの割れ

 

インシュロック製品に多く用いられる66ナイロン樹脂は、低温・乾燥状態が続く環境に長時間放置されると、製品の吸水率は低下し、樹脂全体の強度は高くなりますが、逆に柔軟性については固くなります。実際に厳寒期などに放置された製品は、剛性を増し、結束しようとした時に不具合が生じることがあります。このような場合、室温にしばらく置いてからご使用いただくか、または厳寒期に長期間ご使用にならない場合は、ポリエチレン袋などに密閉して保存いただくことをお勧めいたします。

 

 

 

 弊社のナイロン製品の袋には、下記のような注意書きが印字されています。

 

<ヘラマンタイトンの製品袋にある注意書きの内容>

 

●弊社で製造したナイロン製品は製造工程において適切な調湿処理を施しております。調湿処理の効果を維持するため、開封後はお早めにご使用いただき、保管する場合は袋を密閉することを推奨します。

 

●厳寒期には室温にしばらく置いてからご使用ください。

 

 

<ご注意!>

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