ヘラマンタイトン製品の耐熱性

ヘラマンタイトン製品の耐熱性
■常時使用温度範囲の最高温度値について
プラスチック材料は、熱により時間と共に劣化し、機械的特性が低下したり、空気中の酸素と接する表面から徐々に酸化反応が進行することで脆化しますが、耐熱温度は、材質自体の違いや、同一材質のものでも熱安定剤などの添加で使用温度は変化します。
材質特性比較表に記載されている常時使用温度範囲の最高温度値は、IEC62275:2006 9.5.2熱老化試験(耐熱)に準拠しています。
■インシュロックタイの標準・難燃・耐熱グレード代表製品のループ引張強度と常時使用温度範囲一覧表
  • <耐熱試験方法と条件>
  • (A) 試験片を所定の径に結束する。
  • (B) 宣言値の温度に+15℃加え1000時間のエージングをする。
  • (C) 23℃×50%RH環境下に一定時間置く。
  • (D) ループ引張強度を測定する。
  • (E) 判定がループ引張強度宣言値の50%を上回ること。

以下の一覧表は、プラスチック製インシュロックタイの標準、難燃、耐熱グレードの代表製品と、常時使用温度範囲です。総合カタログに掲載されている耐熱グレードの製品は、以下の表に記載されている製品以外にもございます。

材質名 グレード 代表製品型番
(幅3.5mmの製品
※PT2Aは3.4mm)
代表製品
写真
ループ
引張強度
(最小値)N
常時使用
温度範囲
ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)
耐熱・
耐薬品
PT2A PT2A 230 -55℃~+24℃
ふっ素樹脂(ETFE) 耐熱・
耐薬品
T30R-TZ T30R-TZ 133.3 -80℃~+170℃
46ナイロン 耐熱 T30R-HR T30R-HR 135 -40℃~+130℃
66ナイロン 耐熱 T30R-HS T30R-HR 135 -40℃~+110℃
11ナイロン 耐候・
耐熱・
耐薬品
GL150 GL150 130 -40℃~+105℃
66ナイロン 難燃 T30R-V0 T30R-V0 135 -40℃~+105℃
66ナイロン 標準 T30R T30R-V0 135 -40℃~+85℃
■インシュロックタイ施工時の推奨環境温度
インシュロックタイの施工時の推奨環境温度は+20℃~+35℃までとします。結束後の常時使用温度範囲については、材質特性比較表をご参照ください。

<ご注意!>

  • ●本サイトに記載する内容は信頼のおけるものと考えています。しかし、その情報の完全性について保証するものではありません。ご使用の際には選定した製品が用途に適合するかどうか、貴社にて評価・確認していただくことが必要です。
  • ●当社の責任範囲は、製品の取引条件にて確認されることのみであり、製品の使用、誤使用等によって起こった偶発的、間接的損傷については、製造物責任法で定める場合を除き責任を負いません。
  • ●仕様の変更は予告なしに行うことがあります。また、仕様に影響を与えない範囲での材料、工程等の変更を行うことがあります。 ただし、別途契約書にて確認した取引条件については、それに従うものとします。