2023/9/12
農業で活躍するECOな結束バンドとは?
SDGs(持続可能な開発目標)運動が活発化している昨今、多くの産業において環境問題への対応が急務となっています。農業においても、農法や使用する資材などによっては環境に対して負荷を与えてしまうため、営農環境を見直して「持続可能な農業」を推進する農家・企業が増えてきています。今回は、SDGsへの対応に役立ち、農業において活躍するECOな結束バンド、インシュロックECOシリーズに焦点を当てました。
世界的にSDGs(持続可能な開発目標)が浸透していく中で、農業においても、持続可能な農業の実現に対する関心が高まっています。使用する資材や栽培プロセスなどを見直し、より環境に配慮したものを採用することで、環境負荷の低減に貢献することができます。
結束バンド(インシュロック)は、農作業において非常に便利な資材のひとつです。作物の誘引、支柱や添え木などの固定、ビニールハウスの設営・補強、農業設備の配線結束や防鳥・防獣ネットの固定など、様々な場面で活躍しています。そんな結束バンドにも、環境に優しいECOな製品があることをご存知でしょうか。インシュロックECOシリーズは、地球温暖化の抑止と環境に優しい商品作りをテーマとして開発された、植物由来樹脂製品や再結束可能な結束バンドから成る製品シリーズです。
ヒマ(トウゴマ)の実
ガルバロックの主原料は、ヒマ(トウゴマ) の実からなる植物由来度94%以上のバイオマスプラスチックです。カーボンニュートラルであり、枯渇性資源(原油)を節約でき、燃焼処理エネルギーも低いため、地球温暖化防止に貢献する環境にやさしい製品です。
植物由来の製品と聞くと、なんとなく耐久性が不安になるかもしれませんが、実は一般的な66ナイロン製の耐候性グレードの結束バンドよりも長期間、結束力を維持することが実証されています。もともと太陽光発電システムでのソーラーパネルの配線施工用として開発された結束バンドであり、長期間の耐候性促進試験時間経過後もほとんど強度の低下がみられないほどの高い耐候性を誇ります。また、耐薬品性・耐塩害性にも優れているので、飛来塩の影響を受けやすい沿岸部や、融雪剤・凍結防止剤の主成分である塩化カルシウムが散布される降雪地帯での施工にも適しています。
生分解性インシュロックは、とうもろこし由来のプラスチックであるポリ乳酸を主原料とする結束バンドです。ポリ乳酸は、通常の環境下ではほとんど分解しませんが、コンポスト(堆肥化装置)などの適切な環境下で処理されると、最終的にはほぼすべてが水と二酸化炭素に分解して自然界へと循環していきます。農業や林業での活用が期待される環境配慮型の製品です。
12週目には手で触っただけで脆く崩れる状態になりました。
生分解性インシュロックであれば、廃棄時にコンポストなどの適切な環境下で処理することで、プラスチックゴミを大幅に削減することができます。
結束バンドのリピートタイプは、再使用できるのが大きな特長です。通常、結束バンドは一度引き締めるとヘッド部の爪がバンド部のセレーションと噛み合い、切断しなければ外れない仕組みになっていますが、リピートタイプの結束バンドにはロックを解除するレバーがついているので、レバーを押せば簡単にロックが外れ、取り外しが自由にできます。再使用することにより、廃プラスチックの排出抑制に貢献することができます。
また、取り外し時に切断しなくて良いため、結束していた作物を誤って傷つけてしまったり、切断してしまうという心配がありません。
アウトレバー・リピートタイは、取り外し用のレバーがヘッドの外側についているため、片手で簡単にリリースすることができ、作業時間の短縮に大幅に貢献します。 屋内用標準グレードの乳白色・黄色のほか、屋外用耐候グレードの黒色・緑色もあり、果樹袋の口留めや支柱の固定、添え木の固定などに最適です。