コラム

2019/3/8

 
 

 今回は、他社メーカー様が開発された、インシュロックタイの結束工具「タイメイト」を用いた、ワイヤーハーネスなど配線加工の製造プロセスにおける、結束作業漏れ防止、いわゆる「ポカヨケ」ソリューションをご紹介します。
ヘルツ電子(株)様が開発された「ポカヨケツール」は、組立や加工、配線などの生産工程における、作業者のミス防止を支援するIoTツール群です。

結束工具「タイメイト」のポカヨケって何?

結束工具「タイメイト」に、ポカヨケ用送信機を装着することで、インシュロックタイの結束工程において、作業者が結束作業を忘れることを防止(ポカヨケ)することを目的とした製品です。

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ポカヨケ対応結束工具 EVO7SP

ポカヨケの仕組みとは?

 まずは、ヘルツ電子製のポカヨケ用送信機「TW-800T」を装着した結束工具「タイメイト」と、受信機となるシンプルポカヨケカウンター「TW-800R-SCL」を用意します。
結束回数を設定し、結束工具でインシュロックタイを結束すると、カッター刃による切断時の動きをマイクロスイッチでセンシングして、送信機へ信号を送ります。そして、信号を受けた送信機から受信機へ無線信号を送り、電光板に結束回数を表示します。設定した結束回数に達すると、受信機がブザー音を鳴らして作業者に知らせる仕組みになっています。

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開発に至った経緯

 ヘルツ電子様では、「インシュロックタイの結束忘れを防止したい」というお客様のご要望を受け、結束工具「タイメイト」を使ったポカヨケシステムの開発に着手しました。
様々な試作を重ねた末、「インシュロックタイを結束した後、余分なタイが切断されたことを検知すると無線信号を発信する」という仕組みを開発。検知方法にも独自の改良を加え、インシュロックタイが切断されたことを検知した際、リミットスイッチに直接強い衝撃を与えない方式を採用することで、耐久性のあるポカヨケシステムを実現させました。

 「ポカヨケツール」についての詳細は、ヘルツ電子様ウェブサイトをご覧ください。