インシュロックタイの引張強度

インシュロックタイの引張強度

■インシュロックタイ(結束バンド)の引張強度に関する試験

インシュロックタイ(結束バンド)を安心してご使用いただくため、弊社ではバンド引張試験機による評価を実施しています。

ループ引張強度試験

SAE AS23190
(STRAP, CLAMPS, AND MOUNTING HARDWARE, PLASTIC AND METAL
FOR CABLE HARNESS TYING AND SUPPORT)

SAE規格とは、アメリカに本拠を置くSAE International が発行する工業規格です。
ヘラマンタイトンのプラスチック製や金属製のケーブルタイの「ループ引張強度(最小値)」は、このSAE-AS23190に準拠しており、その各規定により、その試験環境・治具・方法を定めています。

マンドレル

SAE AS23190B 4・7・3

引張試験機に規定マンドレルをセットし試験品を結束後、1分間に1インチ(約25mm)の速度で下方向へ引張した時に試験品が外れ、または破断した時の数値を測定します。

■「ループ引張強度」、「機械強度」試験のマンドレル設定方法

「ループ引張強度」は、総合カタログのインシュロックタイパネル固定用結束バンドの各製品ページ、また製品袋に最小値が表示されています。
「機械強度」は、UL規格認定品のパネル固定用結束バンド固定アクセサリに対して設定された強度で、該当製品の袋に表示されています。

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■インシュロックタイの伸び、ロック外れ、または破断について

インシュロックタイ(結束バンド)の強度はループ引張強度(ループ状に結束されたタイが破断する際の強度)と、単純引張強度(タイ自体の破断強度)の2種類の強度測定方法があり、ループ引張強度は単純強度の約1.5倍~1.8倍程度(一部製品を除く)となります。
弊社の結束工具(タイメイト)インシュロックタイ(結束バンド)を結束する場合、タイを締め付ける瞬間、タイに単純引張の力が掛かります。弊社では、結束工具(タイメイト)の締め付け強度指示値は、タイ自体の単純強度に基づいて設定されており、製品ごとに安定した結束力を保持します。
ただし、設定された締め付け強度指示値より高い指示値で結束すると、タイ自体の単純強度を上回り、バンド部が伸び、破断あるいはロックが外れる恐れがあります。
このような場合、結束工具の締め付け強度指示値をご確認いただき、ご使用のタイに合わせた適切な締め付け強度指示値に設定の上、結束していただくことを推奨します*2。また、インシュロックタイ(結束バンド)の使用環境に応じて、締め付け強度指示値の調整が必要になることがありますので、お客様ご自身で必ず評価とご確認作業をお願いいたします。他社製の結束バンドを弊社の結束工具(タイメイト)で結束される場合、または弊社製のインシュロックタイ(結束バンド)を他社製の結束工具で結束される場合、適切に結束ができない場合がありますのでご注意ください。

*2:締め付けテンション値の確認にはタイメイトデジタルテスターをご使用ください。

<ご注意!>

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